防災・災害対策

防災活動は、サークル活動時の対応(対内的な災害対応)とサークルの外向け活動(対外的な防災・災害対応)の2つに分けられる。

「サークル災害対応マニュアル」(対内的)

 大地震などの災害が発生した場合のサークルとしての段取りと準備について記します。例会、各部、WG、ボラなどサークルの通常活動に関連した行動指針です。災害、悪天候のいずれの場合でも、ご自分の身の安全を確保することを最優先としてください。

 

1.災害発生時の対応

・活動日に震度5の大地震が発生した場合、当日及び翌週の全ての活動を中止とする。

・判断が必要な事象の場合は、会長が決定し、役員→会員に指示する。

・例会活動の最中に災害が発生した場合は、各支部等が作成したマニュアルに従う。

・個別活動時に判断が必要な場合は、担当役員が決定し、会員に指示する。

 

2.活動の再開

・大地震発生後、翌々週から、状況をみて各支部の判断で活動を再開できる。

・各支部の状況については、適宜、会長に報告し、情報集約・共有に努める。

・なお、サークルとしては、特に安否確認は行わない。

 

3.葛聴協との連絡

・災害発生後、適宜、サークル会長から葛聴協会長に連絡する。

・平時から、手話サークルの災害対応について、葛聴協会員に周知するよう努める。

・平時から、各支部に来るろう者には、サークル・支部の災害対応について周知する。

 

4.平時の準備

・各支部等は、災害対応マニュアルを作成し、必要に応じて更新する。

・各支部は、毎年9月の防災週間に合わせて、災害対応の確認や訓練を実施する。

・新入会員には、サークル・支部の災害対策マニュアルを配布し、説明する。

・登録支部以外の支部に参加する会員にも、参加支部のマニュアルを配布する。

「聴覚障害者災害対策テキスト」(対外的)

手話サークル葛飾の対外的な防災・災害対応の取り組みの一環として、聴覚障害者の災害支援の方法についての共通認識を持つために「聴覚障害者災害対策テキスト」(「テキスト」は内部資料)を作成する。

 

対外的な防災・災害対応の取り組みは、平時、災害発生時、災害復旧時、被災地支援、被災者受入などが考えられるが、当面、「組織」としての手話サークルが行う活動は、平時の準備と学習である。「テキスト」の作成、学習、改訂をとおして共通認識を深める活動を行う。

 

災害発生時、災害復旧時には、会員が罹災していると考えられるので、手話サークルで準備・学習した「テキスト」の内容に準じ、会員「個人」ができる範囲で自主的に行動するものとする。行動には、聴覚障害者に対する直接の支援、避難所への協力、避難所などへの働きかけが含まれる。行政・避難所などサークル外に意見を提示する機会があった場合には、共通認識である「テキスト」を参考に対応する。災害発生時にはサークルとして組織的な活動はしないものの、170人のサークル員一人ひとりがこの「テキスト」に従って自発的に活動すれば、聴覚障害者支援の大きな力になることは間違いないというのがサークルの考えである。